みずき工房 / 絵で見る日本 / 大阪府 / 文化・伝統 / だし文化
堺や難波の歴史を背景に持つ景観として知られるだし文化は、大阪のだし文化は江戸時代1680年代、昆布が北前船で北海道から堺に運ばれたことから始まる。1730年頃には鰹節と昆布の合わせだしが確立し、1800年には大阪の料理屋でうどん出汁として定着、1970年代に昆布の消費量が全国1位となり、2000年代にユネスコ無形文化遺産和食の核として評価された。 周辺には古くから集落が形成され、水運や街道の要衝として人や物資が行き交い、文化が交差してきた。特に近世以降は産業化や観光化の波を受けつつも、住民の自治的な保存活動により景観の骨格が保たれている。現在はロープウェイで標高1100メートルへ4分で到達できるアクセスや、約2.6キロに及ぶ商店街の散策など、日常と旅の境界が曖昧になる体験ができる。地域の食材を生かした郷土料理や地酒との組み合わせも魅力で、旅の記憶に深く刻まれる場所である。 また、地域の学校や企業と連携した保全活動が1990年代から継続しており、次世代への継承が意識されている。訪れる人は単に景色を見るだけでなく、その背景にある暮らしや祈りに触れることで、より豊かな旅の体験を得ることができる。