福江島東部の奥浦湾に面した小さな半島に佇む堂崎天主堂は、江戸時代の禁教令が解かれた1873年以降に五島列島で最初に建てられた聖堂で、1908年明治41年5月10日に完成した。設計はペルー神父、施工は野原与吉と後の鉄川与助が担い、煉瓦造ゴシック様式の平屋は五島初の洋風建築として他の教会の模範となった。内部は木造でリブ・ヴォールト天井の資材はイタリアから運ばれたと伝わり、ステンドグラスには五島の花である椿がモチーフとしてあしらわれる。守護聖人は五島出身の聖ヨハネ五島を含む日本二十六聖人で、フレノ神父が1873年12月24日に五島初のクリスマスを祝った地でもある。マルマン神父による子部屋・女部屋の慈善活動の拠点でもあった。1974年長崎県指定有形文化財に指定され現在は堂崎天主堂キリシタン資料館として五島キリシタンの弾圧と信仰の歴史を伝える。青い海と赤い煉瓦のコントラストが美しく、世界遺産構成資産と一体的に保存継承すべき資産とされる。さらに地域のガイドの説明を聞きながら歩くことで、歴史的背景や地質の特徴への理解が深まり、旅の満足度が高まる。地元食材を使ったグルメと合わせて訪れるとより一層思い出深い体験となる。