唐津くんちは、佐賀県唐津市・唐津神社の秋季例大祭で、毎年11月2日宵曳山、3日御旅所神幸、4日翌日祭の3日間にわたり開催されます。始まりは寛文年間に神輿渡御が行われたことに由来し、曳山が登場したのは文政2年(1819年)の赤獅子奉納からで、明治9年までに15台が制作され1台は消失、現存14台が守り継がれています。曳山は14町がそれぞれ所有し、粘土原型に和紙を200〜300枚重ねて麻布と漆を何層も塗り重ねて金箔・銀箔を施す乾漆技法で作られ、重量は2〜3トン、現代の制作費換算で1〜2億円ともいわれます。笛・太鼓・鐘の囃子に合わせ「エンヤ、エンヤ」「ヨイサ、ヨイサ」の掛け声で旧城下町を巡行し、砂地の御旅所での曳き込みは車輪が砂にめり込む中を全力で引き込む勇壮さが見どころです。曳山14台は昭和33年に佐賀県重要有形民俗文化財、行事は昭和55年に国重要無形民俗文化財に指定され、平成28年にはユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」として登録。2024年は延べ64万人を集め、佐賀の誇りと結束を国内外に示す秋最大の祭りとなっています。
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