大山は鳥取県西伯郡大山町・伯耆町・江府町にまたがる標高1729メートルの成層火山であり、中国地方の最高峰であり、その秀麗な姿から伯耆富士・出雲富士とも呼ばれる。大山隠岐国立公園の中心をなし、北壁は約900メートルの垂直な断崖で冬には氷瀑となる。山頂部は弥山・剣ヶ峰・三鈷峰の三峰からなり、弥山(1709メートル)が一般登山の最高地点である。8合目までブナ林が広がり、約1300種の高山植物と特別天然記念物ダイセンキャラボクが自生する。山岳信仰の霊山として大神山神社と大山寺が栄え、大山寺は奈良時代の養老2年(718年)に開創されたと伝えられ、かつては僧兵3000人を擁した中国地方の天台宗の中心であった。江戸時代には大山牛馬市で有名であり、現在は夏山登山・スキーが盛んである。大山桝水高原スキー場と豪円山スキー場は西日本有数のゲレンデである。JR山陰本線米子駅から日ノ丸バス大山線で約50分、大山寺バス停下車が登山口であり、夏山登山道は約3時間で弥山山頂へ至る。鍵掛峠からの南壁展望は絶景として知られ、一木一石運動で荒廃から再生された自然は環境教育のモデルとされる。 さらに、歴史的背景と地質学的価値、交通アクセス、周辺観光を含めた総合的な魅力は、訪れる旅行者にとって学びと癒しの場となり、四季折々の風景とともに記憶に残る体験を提供する。地域の保全活動と観光振興のバランスが保たれ、持続可能な観光モデルとして評価されている。