三徳山三仏寺投入堂は鳥取県東伯郡三朝町にある山岳仏教の秘境であり、三徳山の断崖絶壁に建つ平安時代後期の建造物で、国宝に指定されている。標高約520メートルの三徳山の中腹、垂直に切り立つ花崗岩の岩窟内に木造舞台造で建ち、高さ約10メートル、奥行約6メートル、幅約6.5メートルの堂宇は投入堂の名のとおり蔵王権現が法力で岩山に投げ入れたという伝承と、役小角(えんのぎょうじゃ)が7世紀に開山したという縁起が伝えられる。堂内には蔵王権現を中心に三仏が祀られる。本来は修行の場であり、参道は三徳山全体が修験道の行場として鎖・クサリ・岩場が続く険路である。投入堂までの登山は三仏堂で入山届を出し、2時間程度の鎖坂・馬の背・牛の背を経て到達する。途中には文殊堂・地蔵堂・鐘楼堂・納経堂などの重要文化財が点在する。三徳山は2008年に日本遺産「六根清浄と六感治癒の地」の構成文化財、2015年に国の史跡・名勝に指定された。JR山陰本線倉吉駅から日ノ丸バス三徳山行きで約40分、三徳山バス停下車徒歩すぐが登山口であり、滑落事故多発のため単独登山は禁止され、11月下旬から3月は積雪で入山禁止となることがある。 さらに、歴史的背景と地質学的価値、交通アクセス、周辺観光を含めた総合的な魅力は、訪れる旅行者にとって学びと癒しの場となり、四季折々の風景とともに記憶に残る体験を提供する。地域の保全活動と観光振興のバランスが保たれ、持続可能な観光モデルとして評価されている。