羅臼岳1661mを主峰とする知床連山の西麓、標高70m付近に点在する5つの湖沼群。一湖〜五湖と呼ばれるが無名の池に番号を振って観光整備したもの。約3700年前の硫黄山の噴火による山体崩壊で岩屑が堆積し、雪解け水や雨が地下に浸透して水を溜めた堰止湖で、川からの流入がないため透明度が高く風がなければ逆さ知床連山が映る。2005年7月に世界自然遺産登録。知床半島には400〜500頭のヒグマが高密度で生息し、5月10日〜7月31日は第2種管理下でヒグマ対策を習得したガイド同伴必須、8月以降もフィールドハウスでレクチャーを受講しなければ地上遊歩道には入れない。高架木道800mは電気柵で仕切られ無料で一年中(一部冬季閉鎖)安全に一湖まで行けるが、近年は厳冬期エコツアーで凍結した湖上歩行も人気。遊歩道にはヒグマの爪痕やクマゲラの食痕、エゾリス、エゾシカの糞跡が見られる。糖分を含む飴やジュースを持ち込むと匂いでヒグマを寄せるため禁止。ウトロからバス約25分・車で約20分、駐車場から。たとえに出会わないことが共存とガイドの故人山崎誠さんが語る通り、人間がお邪魔する気持ちが必須。 この地は北海道の中でも地質や植生が一際際立つ場所として知られ、専門家が現地調査を重ねてきたフィールドでもある。四季の移ろいは明確で、春は芽吹きとともに光が柔らかく、夏は高原や湖畔の涼風が心地よく、秋は広葉樹が黄や赤に燃え、冬は雪が地形の凹凸を強調して別世界を見せる。歩行ルートは1時間の散策から半日がかりの縦走まで選べ、主要展望地は標高差を考慮し撮影は午前中順光が基本だが、夕景の逆光も被写体として成立する。アクセスは最寄りJR駅から路線バスと徒歩を乗り継ぎ、駐車場は台数に限りがあるため朝の到着が望ましく、公共交通利用が混雑緩和にもつながる。地元では郷土食として味噌や山菜、湖魚やジンギスカン由来のメニューが親…