太郎坊宮は正式名を阿賀神社といい、滋賀県東近江市小脇町2247、標高357.2mの赤神山(別名太郎坊山)中腹に鎮座する。旧村社・現別表神社で、祭神は天照大御神第一皇子正哉吾勝勝速日天忍穂耳命(まさかあかつかちはやひあめのおしほみみのみこと)。名前に「勝」が三つ入り、勝利・開運・仕事運の神として突出した信仰を集め、レスリング吉田沙保里、金メダリスト山中慎介、陸上桐生祥秀、野球則本昂大などアスリートが参拝する勝負の神社として知られる。由緒は欽明天皇の時代に夫婦岩など巨岩を磐座とした祭祀が始まったと伝え、推古朝約600年頃聖徳太子が四天王寺瓦生産のため麓に瓦屋寺を創建、同時に赤神山に社を創建して国家安泰を祈願し、地名小脇は天照が小脇に抱えてかわいがった子が降り立った地に由来するという。延暦18年(799年)最澄が薬師如来を本尊とする成願寺を神宮寺として麓に建立、その際役行者の兄弟子で赤神山に棲む大天狗・太郎坊が山上に現れて建立を手助けし、弟の次郎坊は京都愛宕山に住むという伝承があり、天狗信仰の中心でもある。神仏習合時代は天台宗成願寺の管理下で竹中坊以下50余りの僧坊が立ち並び、八日に市を開く八日市町の発展と連動して隆盛。源義経が源氏興隆を祈念して参拝し座った腰掛岩が残り、源頼朝が佐々木定綱と共に幣帛を献じた記録もある。織田信長上洛時(永禄11年1568年)六角義賢との合戦で社殿・坊舎が焼失するも後に再建。特徴的な夫婦岩は本殿前に立つ2つの巨岩で幅80cmの狭い隙間を通る「通い抜け」が願掛け成就、浄化、縁結び、決断で最もエネルギーが強いとされ、多くの参拝者が身を横にして挑戦する。赤神山は御神体で山頂へは本殿脇から20分程だが登拝前に本殿参拝を求める表示がある。展望台からは近江盆地が一望でき、近江鉄道太郎坊宮前駅から徒歩20分で登山口、更に10。なお詳細は現地公式案内で最新情報を確認されたい。