桜島は鹿児島県のシンボルとして鹿児島市街地からわずか4キロの錦江湾に浮かぶ活火山で、現在も昭和火口と南岳山頂火口から噴煙を上げる世界でも有数の大都市近接型活火山である。標高は北岳1,117メートルが最高峰で、面積は約77平方キロメートルの複合火山で、姶良カルデラの南縁に位置する成層火山として常時観測火山に指定され気象庁の噴火警戒レベル運用が行われている。山頂には北岳、中岳、南岳の三つの峰が並び、現在火山活動は南岳が中心となっている。歴史的には文明・安永・大正・昭和の四大噴火が知られ、特に1914年1月12日の大正大噴火は20世紀日本最大級の噴火で流出した溶岩流が海峡を埋め、それまで島だった桜島を大隅半島と陸続きにしたことで知られており、この噴火で埋没した黒神埋没鳥居は当時の規模を伝える史跡として現在も高さ約3メートルのうち約1メートルだけが突出して残る形で保存されている。島内では桜島フェリーが鹿児島港から24時間運航し片道約15分で到達できるため市民の日常の風景でもある。麓の有村溶岩展望所からはゴツゴツした溶岩原の先に噴煙が立ち上がる迫力を間近で感じられ、湯之平展望所からは鹿児島市街と錦江湾のコントラストが見渡せる。農産物は火山灰土壌に適応した世界一重い大根としてギネス認定された桜島大根と世界一小さいみかんの桜島小みかんが特産で、道の駅桜島火の島めぐみ館で購入できる。桜島の灰は鹿児島市の生活の一部で、気象庁は連日降灰予報を出し、洗濯物や車の窓に灰が積もる日常が鹿児島らしさそのものを象徴する。