霧島連山は鹿児島県と宮崎県の県境に連なる20以上の火山からなる火山群で、最高峰は韓国岳1,700メートル、霧島錦江湾国立公園の中核を成す山岳地帯である。山域全体は霧島火山群と呼ばれ、南北約22キロ、東西約8キロにわたって大小の火山が並び、火山活動は現在も活発で、2022年には硫黄山が噴火し噴気活動が続いている。主峰の韓国岳は標高1,700メートルで九州本土で4番目の高さを誇り、山頂からは360度パノラマで桜島、錦江湾、高千穂峰、晴れた日には屋久島まで遠望できる。天照大神の孫ニニギノミコトが降臨した天孫降臨の地とされる高千穂峰1,573メートルは、天逆鉾が山頂に刺さり山岳信仰の霊峰として古事記・日本書紀に登場する。霧島の自然は大浪池が代表的で、標高1,411メートルは全てのお鉢型火口湖の中でも日本で最も標高が高い火口湖で、約4万年前の噴火で形成された直径630メートル、水深11メートルのコバルトブルーの湖面が周囲の森林と対比して神秘的である。大浪池は「日本百名山」や「日本の地質百選」にも選ばれ、えびのエコミュージアムセンターから大浪池登山口までバスで約15分、そこから登山道で約40分で湖畔に到達できる。周辺には霧島神宮が鎮座し、祭神ニニギノミコトを祀る南九州最大級の神宮で、朱塗りの社殿と霧島杉の巨木が厳かな雰囲気を醸し出す。温泉も豊富で霧島温泉郷は800年以上の歴史を持ち、硫黄の香る乳白色の湯が自慢の宿が多い。霧島連山は日本百名山に数えられる複数の峰を持つため、季節ごとにミヤマキリシマや紅葉が山肌を彩り、4月の第4日曜には照葉樹林の開山祭が行われるなど登山者に親しまれている。