那智の滝は和歌山県那智勝浦町にある落差約133メートル、銚子口幅13メートル、滝壺の深さ10メートルの日本を代表する大滝であり、日本三名瀑の一つに数えられる。那智山の原生林に抱かれた那智御滝は熊野那智大社別宮飛瀧神社の御神体であり、毎年7月14日と12月27日の那智の扇祭り(火祭り)では松明の炎とともに崇敬を集める。滝見台からは那智山青岸渡寺の三重塔越しに滝を望む構図が撮影スポットとして知られ、約600メートルの参道は杉並木に包まれる。那智原始林を含む山域は「那智山」として熊野信仰の根源をなし、上流の二の滝・三の滝と合わせて那智滝として国の名勝に指定される。那智の滝を含む「熊野三山」は2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産登録された。落差の水量は季節により変化し、平均毎秒約1トンともいわれる。那智山一帯は雨量が多く苔むした岩と常緑広葉樹が滝の荘厳さを際立たせる。JR紀勢本線紀伊勝浦駅から熊野交通バスで約30分、滝前バス停下車徒歩5分、または那智山行きバスで大門坂バス停下車、熊野古道大門坂を20分歩いて熊野那智大社・青岸渡寺経由で徒歩20分が王道である。那智黒石の土産とともに熊野古道中辺路・大辺路の旅のハイライトとして訪れる人が絶えない。 さらに、歴史的背景と地質学的価値、交通アクセス、周辺観光を含めた総合的な魅力は、訪れる旅行者にとって学びと癒しの場となり、四季折々の風景とともに記憶に残る体験を提供する。地域の保全活動と観光振興のバランスが保たれ、持続可能な観光モデルとして評価されている。