父母ヶ浜は香川県三豊市仁尾町にある全長約1キロのロングビーチで、荘内半島に位置し、遠浅の干潟に干潮時に広大な潮だまりが現れ、風が止む日没前後30分に水面が鏡のように空を映す絶景から「日本のウユニ塩湖」と呼ばれる。かつては瀬戸内海の海流と西風でゴミが集積し埋立計画さえあった絶望の浜だったが、1996年2月4日から地元有志7名による「ちちぶの会」の清掃活動が継続し少しずつ美しさを取り戻した。2016年2月に地元カメラマン永井歩子が潮だまりで友人の全身が映る様子を低アングルで撮影し「ウユニ塩湖みたい」と感じた一枚が地元フォトコンテストで佳作となり、翌年三豊市観光交流局事務局長石井紫がSNSに投稿すると一気に世界へ拡散し、年間5500人だった観光客が50万人に急増しアメリカのトラベルガイド「SNSで最も注目を集めた日本のビーチ」1位を獲得した。石井局長らが潮位と風と日没角度を1ヶ月研究して作成した365日分の絶景カレンダーと潮汐表が公式サイトで公開され、干潮時間と無風条件の確認が必須である。現在はおもてなし撮影スタッフがボランティアで反射写真の撮り方を教え、夏の夕暮れは多くのカップルで賑わう。父母ヶ浜の絶景を確実に見るためには干潮と日没と無風の三条件が重なる必要があり、三豊市観光交流局が公開する潮位表と風速予報、SNSでの当日レポートが参考になる。干潮時は潮位0~30センチ程度の時に最も広い潮だまりができ、夕陽のグラデーションは日没前後30分が最も鮮やかで、風速2メートル以下が理想的な鏡面条件である。駐車場は2箇所あり周囲には足洗い場や更衣室も整備され、ビーチ沿いのカフェでは父母ヶ浜の夕陽をイメージしたドリンクや塩ソフトクリームが販売される。