直島は香川県香川郡直島町に属する瀬戸内海の島で、面積約7.4平方キロ、人口約3000人の小さな島が草間彌生の赤かぼちゃをはじめとする現代アートと安藤忠雄建築によって世界的に知られるアートの島へ変貌した。きっかけは福武書店創業者の福武總一郎と安藤忠雄の構想によるベネッセアートサイト直島で、1989年からベネッセハウス、1992年にベネッセハウスミュージアム、1998年にベネッセハウスオーバル、2004年地中美術館、2010年李禹煥美術館、2010年ANDO MUSEUMが順次開館した。宮浦港に2006年設置された草間彌生の「赤かぼちゃ」は高さ約4メートルの大型水玉彫刻で内部に入ることができフェリー利用者を出迎えるシンボルであり、宮浦港の「赤かぼちゃ」と本村港の「黄かぼちゃ」が二大フォトスポットである。島内では家プロジェクトとして空き家や神社を改修したアート作品が集落に溶け込み、瀬戸内国際芸術祭の中核会場として交通規制が敷かれ徒歩・電動自転車移動が推奨される。アートと島民の日常が共存する運営モデルは世界の地方創生のモデルとして視察が絶えない。直島の作品鑑賞パスポートはフェリーターミナルの案内所で購入でき、地中美術館は完全予約制で当日券が入手困難なため事前オンライン予約が必須である。島内の移動は電動アシスト自転車が推奨され、急坂と港間の道を効率的に巡ることができる。ベネッセハウスに宿泊すれば夜間と早朝に人影の少ない美術館を独占鑑賞でき、潮風と松林に囲まれた露天風呂から瀬戸内海の夕陽を眺める贅沢が味わえる。