フィッシュカツは徳島県のソウルフードで、魚のすり身にカレー粉、唐辛子、味噌、砂糖などで下味をつけ、平たく延ばしてパン粉を付けて揚げた魚のカツである。県内の蒲鉾店の約3分の1が製造し、各店が白身魚としてグチ、エソ、ハモ、トビウオなどの配合を変え、隠し味に味噌やカレー粉の比率、衣の細かさを競う。厚さは7~8ミリで長方形に成形され、そのまま串に刺した駄菓子的なスタイルから、ソースをかけずに酒の肴や弁当のおかず、うどんやラーメン、カレーのトッピングとして親しまれる。戦後、貴重な動物性タンパクを手軽に摂取できる惣菜として小松島市で開発され、現在も小松島市の蒲鉾組合を中心に冷凍真空パックで全国へ発信される。外はザクザク、中はしっとりで、カレー風味と魚の旨味のバランスが良く、子どもから大人まで親しまれる。観光客は小松島市の直売所で揚げたての試食ができ、ビールのつまみに最適と評判である。フィッシュカツの製造は早朝3時から始まり、魚のすり身を石臼で練り上げ、カレー粉と味噌で味付けした後、長方形の型に延ばして成形し衣を付けて油温170度で揚げる。県内のコンビニでは揚げたてのフィッシュカツスティックが串刺しで販売され、子どもが学校帰りに買う駄菓子感覚の光景が見られる。近年はチーズ入りやエビ入り、レンコン入りなどのバリエーションが登場し、徳島土産の食べ比べセットとして空港や駅で販売され、SNSで食感レポートが拡散している。