ひょうたん島クルーズは徳島市中心部を流れる新町川、助任川、福島川、住吉島川に囲まれたひょうたんの形をした中州を一周する約6キロ、30分間の無料周遊ボートで、保険料100円のみで乗船できる全国的にも珍しい市民ボランティア運航の水上バスである。NPO法人新町川を守る会が1992年から運航を開始し、市民の寄付とボランティアスタッフによって維持されている。新町川水際公園のボードウォーク、両国橋、春の桜回廊、藍場浜公園のせせらぎ、あわぎんホール前の水上ステージを見ながら川風を感じて進む。ガイドは徳島の水都の歴史、吉野川の治水、藍商人の蔵屋敷、阿波踊りの桟敷席の準備風景を語り、運が良ければカワセミ、亀、鯉の群れに出会える。夕景クルーズでは川面に映る街の灯と眉山のシルエットが美しく、阿波踊り期間中は提灯を灯した臨時夜間運航も行われる。観光客だけでなく地元小学生の環境学習や高齢者の憩いの場として親しまれている。ひょうたん島クルーズの運航スケジュールは新町川水際公園の掲示板と公式サイトで当日朝に更新され、天候や潮位、阿波踊り期間のイベントにより増便される。船はバリアフリー対応で車椅子乗船も可能で、ガイドは英語の簡易案内とイラストマップを用意し、外国人観光客にも水都の物語を伝える。乗船場近くのミライズには藍染体験工房やカフェが併設され、クルーズ前後に藍染ハンカチ作りや徳島ラーメン軽食を組み合わせる周遊コースが推奨されている。